日常よく出くわす現象ながら、意外と名称がついている現象に関する雑学です。
3つの点が集まっている図形、模様を見ると人の顔に見えてくる現象を、シミュラクラ現象という。
シミュラクラ現象(シミュラクラげんしょう、英: Simulacra)とは、人間(ヒト)の目には3つの点が集まった図形を人の顔と見るようにプログラムされているという脳の働き。和訳は類像現象。
人は他人や動物に出会った場合、敵味方を判断したり、相手の行動、感情などを予測したりする目的で本能的にまず、相手の目を見る習性がある。人や動物の目と口は逆三角形に配置されていることから、点や線などが逆三角形に配置されたものを見ると、脳は顔と判断してしまう。心霊写真と呼ばれる現象の多くが、これで説明できるとされている。
例として、接地極付きコンセントや鳥が3羽並んだ風景などがある。
カクテルパーティー効果(カクテルパーティーこうか、英: cocktail-party effect)とは、音声の選択的聴取 (selective listening to speech)のことで、選択的注意 (selective attention) の代表例である。1953年に心理学者のコリン・チェリー (Cherry) によって提唱された。カクテルパーティー現象ともいう。
たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。
ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。ジャネの法則とも表記する。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)と主張したものである。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。
人から何かを強制されると反発したくなる現象を心理的リアクタンスという。
自分の自由が他人に制限された気がして心理的に反発してしまう。
舌先現象(したさきげんしょう、、英: Tip of the tongue phenomenon)は心理学用語であり、思い出そうとすることが「喉まで出かかっているのに思い出せない」現象である。舌端現象や英語の頭文字を取ってTOT現象などの別名でも呼ばれる。
イヤーワーム(独: Ohrwurm英: earworm)とは、歌または音楽の一部分が心の中で強迫的に反復される、俗にいう「音楽が頭にこびりついて離れない」現象である。「ディラン効果」と大まかな意味は一緒である。
寝ている時に、寝入りそうな時に、体が突然ビクっとする現象をジャーキングという。
ジャーキングは、入眠状態へ移行するときに発生する不随意の筋肉の痙攣(ミオクローヌス)。スリープ・スターツ(Sleep Starts)とも呼ばれる。よく感電や落下する感覚と表現され、体がびくっと動く。
ジャーキングの極端な場合は周期性四肢運動障害に分類される。この障害を抱える人は寝ている間ずっとジャーキングが起こっている。ジャーキングの原因は不明であるが、ある仮説では、入眠時の筋肉の弛緩を、眠っている状態で高所から落下したと、脳、脊髄が間違って神経伝達するのだとされている。長時間起きているときや、眠いのを我慢しているときや、疲れている時にジャーキングは起こりやすい。
同じ文字列を繰り返すと、平行に並べているのに、その文字列全体が傾いて見える現象のことを言います。